今の世の中お金は回ってるの!?みんなが実感出来る景気回復は実現出来るの!?


内閣府や、財務省の法人企業の統計データの調べていくと、概ね景気が回復しているようです。


全国銀行協会 全国銀行 預金・貸出金速報より抜粋

 

全国信用保証協会連合会 信用保証実績の推移について【平成29年4月分】より抜粋

景気予測を追っていくと3ヵ月見通しは、大企業はプラス。企業規模が小さくなるほどがマイナスなようです。昔から言われるように景気は大企業から良くなり、順に中小・零細企業に波及していくのであればいいのですが、私には、本当にそうなるのか肌感覚では疑問です。そんな都市伝説や、見えざる手を期待するより、自社は自社として、本来の業務で利益を如何に上げていくかを必死に考え、行動すべきだと思っています。統計に出てくる数値が自社の業績に連動していたり、影響を及ぼすほどの業界シェアを抱えている会社は、中小規模の会社では稀でしょう。周りや環境のせいにしても何もプラスな事はありません。我が道を行きましょう。

今、世の中にお金は回っているのでしょうか。みんなの預金は増えているのでしょうか。全国銀行協会の平成29年5月末データで見てみましょう。実質預金は、前年同月比増加では、128カ月連続で増加しているとのこと。貸出金も前年同月比増加は、69カ月連続とのことです。預金のお金は増え続けているし、貸出も増え続けてお金は回っているはずなんですが…実感が湧く人が何人いるでしょうか。私にはどうも実感が湧きません。このデータには、こんな留意点が添えられています。『貸出金には、一般法人、個人向けのほか金融機関向け貸出、中央政府・地方公共団体向け貸出を含む。』中小・零細企業、個人の貸出しが増えていなくても、貸出金が増加するのは、そういう事なのか…と勘ぐってしまうのは私だけでしょうか。今銀行は、担保によらず事業性を判断して融資に前向きに取り組んでくれるはずです!希望を持って事業資金を活用しましょう。
視点を変えて。倒産件数もここ数年減っていると言われています。倒産状態に陥っているのではないかと思われる予備軍は増えているとも言われています。ここで、全国信用保証協会連合会の信用保証実績の推移を見てみましょう。一つの目安になるのではないかと思います。

融資を受ける際、融資残高を上げるために有効な各信用保証協会の保証制度。承諾件数・保証債務残高もここ数年で少しずつですが減っているようです。企業からの申し込みが減っているだけが原因ではないでしょう。保証割合の変更などで、保証協会利用の利便性が薄れてしまったからだとも思うのです。

更に注目したいのは、代位弁済の件数と金額の減りの方です。代位弁済した比率は、概ね保証している件数の約0.2%前後と非常に少ないです。

しかし、件数・金額がほぼ一定の数値なことに不思議さを感じるのは私だけではないでしょう。平均値でも出すように毎月一定件数だけ代位弁済される倒産状態の会社が自然に発生するということでしょうか。ないですよね。
つまり、倒産予備軍の会社を順次倒産状態の会社として処理して行っているとも思えてしまうのです。
逆に言えば、厳しい状況でも、諦めるのは早すぎるということです。事業を継続する事で再建する道を金融機関に示し、再建を目指しましょう!!代位弁済にならずに、正常な金融取引を目指して行きましょう!!諦めるには早すぎます。


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