あえて、景気動向指数の示す景気は改善しているを信じてみましょう。


『景気は改善されています。』

一致指数の推移

総務省 景気動向指数(速報、改訂値)(月次) 結果「平成29(2017)年3月分速報」より抜粋

今、実感が無くても、希望をもって事業を促進しましょう。この機会に景気動向指数を気にしてみる。

内閣府から景気動向指数2017年3月分が公表されました。基調判断は『改善を示している』です。疑問に思う方もいるでしょう。この機会に内閣府のHPで景気動向を見てみるのも良いと思います。
分かりやすく分析すると、企業の業績は良く、物は売れ、仕事は増え、求人は多く、みな仕事に就業できる環境にあり、貯蓄も増えている。難があるとすれば重厚長大と言われた工業と鉱物を精製するような産業が在庫過多で、売れていないくらい?。という事になりそうです。

私の日々の肌感からすると、「え~、全体的に景気悪いですよね…」ですが。

景気動向指数は、今はCI(コンポジットインデックス)を主として公表しています。CIは、簡単にいうと景気の向きとスピード感を数値化して数値が大きい程その向きにスピードが早いことを示しています。かつては、DI(ディフージョンインデックス)が主で、景気の波及がどのくらい行きわたっているかを数値化して50%を基準に上が拡大、下が後退で判断できるようにしていました。

CI、DI共に一致指数で現状を把握するとしています。

すると現状は、2017年3月の一致系列ではCI前月比0.6P下降。イメージとして自動車で60Kmくらいのスピードで坂道を降りるように景気は下降しています。DIは42.9%。じわじわと不況感がしのびよる波がある後退局面となっています。となりませんか?

でも、景気動向指数では、今は悪く感じるけど他の先行指数や、遅行指数といった数値を見ると『先は良くなるんじゃないかな。』ということらしいです。

景気が上向いてるといいながら、消費税を10%にすることを正当化しようとしているのでは!という声が聞こえてきそうですが、『景気は改善している!』と将来に希望をもって事業に邁進した方が結果的には良い状況に繋がると思います。

気休めではなく、前を向くしかないから、あえて、景気動向指数の示す景気は改善しているを信じてみましょう。


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