改めて資金繰り表を活用した経営をお勧めします


事業の再建と再生のサポートをし続けている経験から、

財務3表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー表)の指数から経営分析をし経営方針を立てる事以上に、資金繰り表を活用した経営をして、会社に現預金を増やせる組織としてビジネスモデルを構築し、事業の継続を安定させることを目標としてクライアントの方々と共に日々を過ごしております。

資金繰り表を活用した経営の効果は、この新型コロナウィルス感染症の影響の中においても効果を発揮して、事業継続における経営指針として大いに役立っています。実績として、クライアントの中で新型コロナウィルス感染症の影響で倒産・廃業した会社はありません。

制約を受けた経済環境において、今までの数値目標を基準に財務3表の分析を基にして事業計画を立てると、立てられる事業計画は、現実的には実現し難い数値目標や削減目標になってしまうでしょう。

指針とする指数を、資金繰り表の月末残高の推移に注目し、事業継続を第一義として考えると補助金や助成金、支援制度融資を組み入れた事業計画となり、実現しうるマネジメントが出来るようになります。

クライアントの中では観光業、飲食業、イベント業に限らず、人の集りを必要としていた人材教育・研修業、展示会に関連する事業もメディアでは報じられる機会が少ないが大打撃を受けています。

また、人流に関係なく、世界的なパンデミックは、建築・建設現場、工場に至るまで、物流の滞留からすべての事業者に多大なマイナスの影響を与えています。
今一度資金繰り表の月末繰越残高予想を見直し、事業の継続と再建を目指して行きましょう。

また、このメルマガでは、GDP速報値や人口統計資料に注目しながら大きな視点からの情報を共有し、個人の経営やビジネス雑談に使って頂ければ幸甚との思いから情報の共有をしています。

今回は、2021年7-9月期の第一次GDP速報値の情報を共有しておきましょう。
2021年第3四半期(7-9月)の実質GDPは0.8%減少して534.7兆円。このままのスピードで1年間推移した場合の年率換算での実質成長率は‐3.0%となっています。


2021年7~9月期四半期別GDP速報 (1次速報値)

令和3年11月15日
内閣府経済社会総合研究所
国民経済計算部

Ⅰ.国内総生産(支出側)及び各需要項目

1.ポイント

[1]GDP成長率(季節調整済前期比)
2021年 7~ 9月期の実質GDP(国内総生産・ 2015暦年連鎖価格)の成長率は、▲0.8%(年率▲3.0%)となった。また、名目GDPの成長率は、▲0.6%(年率▲2.5%)となった。

[2]GDPの内外需別の寄与度
GDP成長率のうち、どの需要がGDPをどれだけ増加させたかを示す寄与度でみると、実質は国内需要(内需)が▲0.9%、財貨・サービスの純輸出(輸出-輸入)が0.1出-輸入)が▲0.5%となった。

内閣府経済社会総合研究所 2021年7~9月期四半期別GDP速報 (1次速報値)令和3年11月15日より抜粋


暦の上では、2021年を後1ヶ月程度で越えようとしています。経済対策の補助金や助成金を期待している事業者も多い事と思いますので情報収集にアンテナを張っておきましょう。

これからも、ぜひ、資金繰り表を活用しながら、中長期的に持続可能な組織作りとビジネスモデルの構築を目指して行きましょう。

ご相談は随時受け付けております。お待ちしております。


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